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ガンバロウ福大!行政の「結」

2011年3月11日の東北地方太平洋沖地震に端を発する東日本大震災をきっかけに、福島大学行政政策学類の教員有志でブログを開始しました。福大行政に関わる情報共有・情報発信の場として、このブログが、読者のみなさんとわたしたちの、また、みなさん同士の結節点になれば嬉しいなと考えています。一緒に手を携えて、この難局を乗り切っていきましょう。     (2012年3月26日記)

【0503追記あり!】「在学生の今」Ⅷ~会津「元気玉プロジェクト」…今西専門演習4年

【0503追記】

タカハシさんの活躍は、5月2日付の河北新報でも、以下の通り紹介されています。

◎福島・福島大4年/避難所で聞き取り調査 就活よりこっちが大事

 「銭もないし、土地も失ったよ」。会津若松市にある温泉ホテルのロビーで、高齢の女性がさばさばした口調で話し始めた。
 孫のような10代後半や20代の若者たちが真剣な表情でうなずく。その中に福島大4年の高橋あゆみさん(21)=福島市=もいた。
 会津地方には、福島第1原発事故から逃れてきた浜通りの人たちが、多数身を寄せる。大学生や専門学校生が避難所に赴き、困りごとはないか尋ね歩く。お年寄りの話し相手になることもある。
 震災直後、福島市の自宅から父親が単身赴任している福島県昭和村に避難した。ツイッターやメールで大学の友達が被災者の支援活動を始めたのを知り「むずむずしてきた」という。
 数日後には会津地方のボランティアグループに参加し、避難所でおにぎりを握った。3月下旬~4月初旬には東松島市や宮城県女川町の避難所を回り、暮らしぶりを聞き取り調査した。
 大学のサークル活動で以前、岩手・宮城内陸地震で被災した栗原市栗駒耕英地区の民家の雪囲いを手伝ったことがある。復興したかのように見えたが、住民と話すうちに、まだまだ支援が必要だと知った。
 「一人一人の声を聞かなければ、本当のところは何も分からないんだ」。心に引っ掛かったあのときの思いを今、生かしたいという。
 就職活動はもう始まっている。大型連休が終われば、リクルートスーツの学生たちが街を行き交うが、「私が今やるべきことは、こっち」と決めた。
 「学生が社会と接点を持った経験を積むことは、すごく意味がある。そういう基盤を古里の福島につくりたい」
 いつかは就職し、インターンシップ(就業体験)など学生と企業をつなぐ仕事をするのが目標だ。

【追記終わり】

*******

こんにちは!
私は、行政政策学類4年のタカハシと申します!
この度は、私の活動を取り上げてくださり、本当にありがとうございます。

現在私は、「元気玉プロジェクト」という会津にあるソーシャルベンチャー4社が立ち上げた実行委員の本部スタッフとしてボランティアに関わっています。

この現在のプロジェクトに関わるまでにも仙台などでもボランティアに携わってきて、
そこでも貴重な経験をさせていただきました。
長いかもしれませんが、少しでもみなさんに私の想いや現状をお伝えできたらと思います。

「気づいた人の責任」
「知ってしまった人には伝える義務がある」

…そんな気持ちでお伝えしていきます。

――私がボランティア活動を始めたのは3月30日。

私はこの日から、「つなプロ!」(被災者とNPOをつないで支える合同プロジェクト)
という団体のもとで、「アセスメント調査員」として活動をしていました。

(「つなプロ!」詳細は、こちらをご覧ください)

ここでは3月30日から4月3日の4泊5日、仙台市内のとあるお寺で泊まり込みをし、
宮城県にある800個の避難所におけるニーズを把握し、それをデータとしてまとめることをしていました。

私が調査員として訪れたのは、宮城野区・東松島・女川の避難所。
各避難所の管理者に、子どもや高齢者、障がい者といった特別なニーズを持った方がいないか、
避難所に医療スペースや福祉スペースはあるかなど、50以上の細かい項目があるアセスメントシートをもとにヒアリングを行いました。

この調査で衝撃的だったことは、津波の生々しい現場を目の当たりにしたことはもちろんでしたが、「避難所格差」が激しいということでした。

半径200メートル内にある互いに距離が近い3つの避難所で、
あるところは「今日の夜でお弁当が来なくなる」と話し、
あるところは「もう自治組織ができているので、支援はいらないです」と話す。

・・・この差はいったい何だろう。

こんなに避難所どうしが近いのに、こんなにも格差がでるのかと、なんとも苦しい現状でした。
現在は、このような状況は脱していると思われますが、
避難所は、そこの管理者の力量に任せられているのが実態です。
被災者支援とともに、管理者側の支援も必要なのでは…と強く感じました。

このつなプロ!の調査結果は、NHKのニュースにも取り上げられました。
行政が機能しないなかで、宮城県内全域の実態を体系的にデータをまとめることは、
「どこで何がおきているのか」「どこにどういう支援が必要なのか」という
全体像を掴んでの的確な支援ができ、とても貴重で価値があるものだと思いました。

――そして、仙台の「つなプロ!」から帰ってきた4月7日、私は会津若松に向かいました。

私が会津に向かったのは、仙台の「つなプロ!」を会津に展開をするためでした。

私はこの震災を受けて、心に秘めていた「活力あるふくしまにしていきたい」という想いが、
さらにさらに強くなっていました。
そして、「この震災から立ち上がるには、県が独立して活動を行ってもだめだ。
福島も岩手も東北全体で連携を図り、情報共有をしあわないと復興はできない。」
という想いも湧きあがってきました。

実際、現状として宮城と岩手は復興ムードになっているものの、
ふくしまは原発の問題もあり、そうしたムードになりにくいという話も聞きます。

こうした想いと現状のなかで、つなプロ!の幹部団体から、
会津でもこのアセスメント調査のモデルを導入した避難者支援を行おうという話を聞き、
私は「やるしかない!」という気持ちで飛び込みました。

会津で立ち上がった団体は「元気玉プロジェクト実行委員会」。
私は早速、本部スタッフとして以前からつながりがあった会津にあるNPOや民間企業の方々と連携をし、
会津での避難者支援のしくみづくりをしていきました。

アセスメント調査は、社会福祉士や会津地方の学生ボランティアに協力をいただき、
避難者へ避難所での困りごとや要望を細かく調査していきました。

会津は避難所数が少ないため、調査は毎週の土日に行いました。
1・2週目は、会津若松市内・会津美里町にある一次避難所をまわり、
今週は、二次避難所になっている東山温泉をまわりました。
(東山温泉で丹波先生や坂本先生、新村先生、西崎先生にお会いしました!)

また、避難所でのミニコンサートのお手伝いもさせていただきました。

「う~み」さんという、北海道函館出身で、学生時代に全身に障害を持つ身となった後、
自身が音楽によって回復したことをきっかけに学校を中心としたパフォーマンスを
ライフワークして活動しているアーティストが、ふとしたつながりから会津に来てくださったのです。

(う~みさんのプロフィールの詳細はこちらをご覧ください。 )

回った避難所は東山温泉の原瀧さん(大熊町からの避難者さんが二次避難されています)と
会津美里町にある新鶴構造改革センターの2つです。

会場では、時折、涙ぐむ方の姿や体を音楽とともに揺らしながら
聴き入っている方の姿がたくさん見られ、う~みさんの歌声で
子どもたちも高齢者の方々もみんなが癒されているようでした。

aizu1.jpg

現在、会津では1次避難所から2次避難所(旅館・ホテル)に移っています。
若い人たちは、自分でアパートを借りている人が多いと言われています。
(若者が県外に流出してしまうという、悲しい実態…)

そうしたなかでも大切な避難所支援のひとつは、「娯楽」であると思います。
旅館では1次避難所の体育館とは異なり、個別の部屋にこもりっきりになってしまい、
特に高齢者などは独りになってしまいがちです。

そうしたときに、う~みさんのように歌を届けるだけでも、
大きな「刺激」になり、それが頑張れる源になるのだと思います。

「やっぱり、民謡はいいねぇ~」

と、う~みさんのコンサートが終えた後に晴々しい笑顔で話していた
おじいちゃんの顔が今でも忘れられません。

まだまだ、伝えきれないことがたくさんありますが、
「元気玉プロジェクト」では「仕事・役割づくり」をテーマに、長期的に支援活動
を続けていきたいと思っています。

私はこの震災やボランティア活動を通して、「学生」の無力さも感じてきました。
しかし、そのなかで震災復興に向けて立ち向かう大勢の社会人の姿を見てきました。
学生は無力かもしれないけど、こんな時だからこそ、恐れずにどんどん外に出て、
こうした社会人の方々から「学ぶ」ことがある意味、学生の「役割」ではないかと感じたりします。

今までの救済・救援支援から復興支援になったときには、
マンパワーが必要とされ、学生の出番や役割が増えてくるのではないかと思います。

「できることはきっとある」そんなふうに私は思います。

「のりこえる たちあがる ふくしま」!
(写真は、福島市にある山川印刷所がつくったポスターです!)

norikoeru.jpg

長文を最後まで読んでいただき、ありがとうございました^^

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