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ガンバロウ福大!行政の「結」

2011年3月11日の東北地方太平洋沖地震に端を発する東日本大震災をきっかけに、福島大学行政政策学類の教員有志でブログを開始しました。福大行政に関わる情報共有・情報発信の場として、このブログが、読者のみなさんとわたしたちの、また、みなさん同士の結節点になれば嬉しいなと考えています。一緒に手を携えて、この難局を乗り切っていきましょう。     (2012年3月26日記)

「ひろやすの助手の部屋♪」…日本酒の潜在力~震災と酒

 「夜の震災対策室」のひろやすが昨日の遠足で疲れたということもあり(年ですね~)、今日はひろやすの助手が記事を書いてくれました。
 福島市を中心とした調理師会の方を主なメンバーとし、市内で飲食店を営む方や学生ボランティアが加わった、炊き出しボランティアの取材です。
 タイトルは、日本酒の潜在力。
 復興支援に、日本酒や日本酒を通じたつながりができることがたくさんあるようです。
 行政政策学類に日本酒の(を吞む)授業があって、本当に良かったですね。
 Sさん、記事を書いてくれてありがとうございました。 
 ひろやすは、やはり心配なのか、助手のSさんが書いた記事にいちいちつっこみを入れています。
 文章の中の〔 〕は、すべてひろやすのつぶやきです…

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やきのりゼミの4年生で寮生のSです。どうも。(誰だよっ!?って方はブログ記事「国宝!浪江やきそば」の冒頭部分をご参照ください。)
今回、訳あって大学にいる私が、構内をぶらぶらしていたら〔いまは原則自宅待機期間中だから、本当はぶらぶらしていちゃいけないんだよ。先生に言いつけてやるから!?〕、偶然会ったひろやす先生のお手伝いをしたので、少しばかり報告させてもらいます〔本当は拉致監禁されたうえに、強制労働させられた…わけではありません。念のため〕。稚拙な文章ですが、どうぞお付き合いお願いします〔4年生ガンバレ~!卒論もしっかり~〕

さて、そのお手伝いさせてもらった内容は、福島市を中心とした調理師会の方を主なメンバーとして、そこに市内で飲食店を営む方や学生ボランティアが加わった、炊き出しボランティアの取材です〔今回は、避難所になっている金谷川の南体育館と大学の生協食堂で取材しました〕。

取材中
(前田さんと取材する覆面姿のS君)

ご存知の方もいるかもしれませんが、昨年度の後期に、学際科目で「地域づくりと伝統的食文化-日本酒の世界」という講義がありました(とてもおもしろい、魅力的な講義です。3年生以上なら受講可能で、本年度も開講予定なので是非)〔「学際科目」というのは、専門が異なる複数の教員が一つのテーマで講義をする行政独自の科目なんですよ。でも、なぜ「3年生以上」なのかって? それは「実習」があるからです!〕。その講義の中で、「日本酒に合う料理は何か」というテーマの際に、福島市内で「肴」という居酒屋で働く前田洋志さんが外部講師としていらっしゃいました〔前田さんは、三重県の森喜酒造(るみこの酒で有名です)などいくつかの蔵元で酒造りの経験もあります〕。その前田さんがこの焚きだしボランティアに参加しているとお聞きしたので、取材をさせていただきました。

この調理師会のメンバーは50人くらいいるそうですが、避難者が多い避難所を対象として、先週から炊き出しを始めたそうです。震災から1カ月以上が経ち、避難者の身体的・精神的疲労はピークに達しています。しかし、その避難所で食べる食事はおにぎりやパン、弁当など、毎回同じものばかり。これではますます疲労が溜まってしまいます。そこで、料理の腕に自信のある者たちが集い、避難者においしいものを食べて元気になってもらおうと企画されたのが今回の炊き出しです。

先週は、伊達市梁川の避難所で炊き出しを行い、ブリやタコ、海鮮キムチ鍋240人分を振舞ったそうです。そして今週は、福島大学と南体育館の2か所で110人分の炊き出しが行われました。浜通りから避難している方が多いことを考えて、献立はマグロの山かけ・あら汁・カレイといった海鮮を中心に、スイカのデザート付でした。
さすがにプロの集団。あっという間に大人数の調理をして、片付けまで終えてしまいました。温かいものを温かく冷たいものは冷たく、さらには、小さい子どもへの配慮(山かけのワサビ抜きだと思います)など、細かいところにまで目が行き届いていました。

料理の匂いだけでほっぺたが落ちそうで、私もどさくさにまぎれて一緒にいただきますをしたかったのは言うまでもありません〔あんなにたくさん昼飯やおやつを食べていたのに、やはりお腹が空いていたんだね!〕。子供から大人まで、男女を問わず、みな笑顔でおいしそうに食べていました。おいしい食事があっての幸せなのだなと、改めて実感させられました。

さあいらっしゃい!
(さあいらっしゃい!)

前田さんは、日本酒の味はもちろんのこと、日本酒の製造や流通にも詳しいので、今回の大震災が日本酒業界に与える影響についてもお話をお聞きしました。

 福島は日本でも有数の日本酒の生産地で、日本酒を作る蔵元が多いことで有名です〔東北では秋田県に次いで第二位、全国でも十指に入る出荷高を誇っております〕。ですが、今回の地震・津波の影響で、浜通りの蔵では全壊したところもあり、加えて、福島第一原発から漏れる放射能によって、米と水を主原料にしている日本酒は大きな影響を受けています。蔵元によっては、今年は福島県産の米の使用を見合わせるところもあるそうです〔本当は、地元の農家にお手伝いいただき、コメ作りをして、地元の蔵元で日本酒を造るというプロジェクトを前田さんと企画していたのですが、今年度は断念することになりそうです。残念!〕。さらには、被災した東北地方での日本酒の売り上げが落ちると、そのあおりで、西日本からの出荷も減っており、影響は東日本に留まらず、日本全土に及んでいます。

しかし、このような状況を受けて、東京では東北を支援するために東北の酒の売り上げが伸びていたり、復興に向けた動きも見られます。なかでも、神奈川県青年醸友会が進める「日本酒義援金プロジェクト」は、日本酒のキャラクター「さかずきん」のステッカーを一升瓶に張って出荷し、1本あたり500円を日本酒造組合中央会などを通じて赤十字に寄付するというものです〔日本酒義捐金プロジェクトについては、http://www.fightnippon-sake.netを見てくださいネ〕。みなさんもこの「さかずきん」を目にしたときは是非ご協力をお願いします〔皆さん、「さかずきん」って知っていましたか?なかなか可愛らしいキャラですね。夜室の最大のライバル現れる!? http://www.smile-nihonshu.com/sakazukin.html〕。

さかずきん
(さかずきんの画像)

最後に、私が取材を通して感じたことは、この炊き出しに携わっていたボランティアの方は、みな元気で明るいということです。調理場からは調理の音と笑い声が絶えず、配膳の時にも、ボランティアの方と子どもが楽しそうにおしゃべりしていて、終始和やかな雰囲気で、ここが被災地であることを忘れそうでした。今日の焚き出しで、おいしいものを食べて元気が出るのはもちろんですが、ボランティアの方の笑顔が、その効果を増幅させているんだなあと思いました。まだ余震が続き、原発も予断を許さない状況ではありますが、苦しい時こそ、たくさん食べてたくさん笑うことが大切だと強く感じました。〔そうですね。でも、S君、一つ忘れていませんか?「たくさん食べてたくさん笑うこと」、そして「適量の日本酒を飲むこと」でしょう。「ファイト!日本 飲むたびにわき出る元気を被災地へ」(by日本酒義援金プロジェクトチーム)〕


 

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