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ガンバロウ福大!行政の「結」

2011年3月11日の東北地方太平洋沖地震に端を発する東日本大震災をきっかけに、福島大学行政政策学類の教員有志でブログを開始しました。福大行政に関わる情報共有・情報発信の場として、このブログが、読者のみなさんとわたしたちの、また、みなさん同士の結節点になれば嬉しいなと考えています。一緒に手を携えて、この難局を乗り切っていきましょう。     (2012年3月26日記)

自然のちから

 塩谷@夜室長です。

 4月12日、平年よりも3日遅れで福島市にサクラの開花宣言が出され、リレー日記でも春の知らせが次々に届いています。というわけで、夜室長の私も、早起きをして、通勤途中(というにはコースを大きく外れていますが)、福島市の花の名所、その名もズバリ「花見山公園」に行ってきました。

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 この公園が普通の公園と違うのは、花卉園芸農家の阿部一郎さんが先代から引き継いだ里山に70年以上にわたって花木を植え続け(ジャン・ジオノの「木を植えた男」を思い出しますね)、その私有地を無料開放しているということです。

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 花見と言えば、サクラ(とくにソメイヨシノ)が一般的ですが、この時期、花見山公園には、切花出荷用の東海桜をはじめ、ボケ、サンシュユ、レンギョウ、ハナモモ、モクレンなどが咲き誇り、まさに百花繚乱という言葉がピッタリです。

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 私も赴任した最初の年から花見山通いを続けていましたが、近年は、全国的に有名になって、福島市の人口よりも多い30万人の観光客が訪れています。大型観光バスで渋滞したり、早朝からカメラの放列ができたりするのにうんざりして、ここ数年間は足が遠のいていました。でも、今年は、花見は自粛ムードということで、訪れる観光客も少なく、ゆっくり花見を楽しむことができました。

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 今朝、花見山に行ったのには、もう一つの理由があります。昨日、津波で壊滅的な被害を受けた宮城県女川町(女川町のことは後日「ひろやすの部屋」で報告するつもりです)に行き、現実とは思えない光景を目の当たりにしました。このままでは自分の精神のバランスが崩れてしまいそうな気がして、花見山に足を延ばしてきたのです。そこには、原発事故がまるでなかったかのように、写真家の故・秋山正太郎氏が「福島に桃源郷あり」と形容した美しい光景が今年も拡がっていました。

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 地震・津波も桃源郷もどちらも自然のちからです。安住宣孝女川町長は、「私たちは、99%は自然から恵みを受けてきたが、1%欠けているところで地震や津波に遇ったのだ」と話していました。東日本大震災に関して、東北人(日本人)の忍耐強さが美徳として語られています。東北にルーツをもつ一人として、個人的には強い違和感を覚えるのですが、自然のちからに対する畏怖・畏敬の念が底流にあることは確かであるように思います。

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 これから、私たちは自然のちからに寄り添いながら生きていくことができるのでしょうか?

コメント

最後の問いかけには、どきりとさせられました。
すぐに答えを出すのは難しいですが、一人一人が己に問いかけ考えていく必要があると思っています。

それと、いつも、このブログを読んで励まされています!
皆様も体調にお気をつけて下さいね。

  • 2011/04/15(金) 20:34:46 |
  • URL |
  • 愛子 #2CiZrHg2
  • [ 編集 ]

コメントありがとう

愛子さん、コメントありがとう。いつもブログ読んでくれているんですね。
夜室メンバー一同、とても励みになります。

さて、正直なところ、文章の最後をどうしようか、けっこう迷いました。
原発事故と「沈黙の春」(レイチェル・カーソン)を絡めてまとめようかと思いましたが、
美しい花々に心癒されたせいか、次世代(皆さん)の可能性にかけてみたいという
前向きな気持ちになれました。
エネルギー問題をはじめ、私たちは、いま分かれ道にたっています。
個人として、社会として、どちらの途を選ぶべきか、難し選択を迫られることでしょう。
でも、そのときに、私たちの先人は、自然を力づくで制御しようとするのではなく、
寄り添いその力を引き出す智恵と術をみにつけていたことを思い出して欲しいと思います。


  • 2011/04/16(土) 00:22:37 |
  • URL |
  • 夜室長より #-
  • [ 編集 ]

私もこの前、自分の目で被害を見ようと思い、相馬に行きました。同行した友人との会話がなくなる位、心が痛みました。そしてその後に、花見山に行きました。まだ五分咲き程度だったのですが、花の匂いや鮮やかさ、そして間近で見れたウグイス等に心が癒されました。改めて自然の偉大さを感じました。その上で塩谷先生の文章を読んだので、なんだかとても考えさせられました。ありがとうございます。

にしても相変わらずいい写真撮りますね!(^-^)

  • 2011/04/16(土) 09:07:22 |
  • URL |
  • へのへ #-
  • [ 編集 ]

君の名は?

お褒めにあずかり、ありがとうございます。
だいたい上手く写真が撮れたときはカメラが良い、
下手な写真しか撮れなかったときは腕が悪い、
なんて言われているので、素直に喜んでいます。

「へのへ」さんが、どんなことを感じたのか、考えたのか、今度話をしたいですね。
うちのゼミ生も、先日いわきの被災地に行ってきたと言っていました。
いくら新聞を読んだりテレビを見たりしていたとしても、
実際に自分の目で見なければわからないものが、そこにはあると思います。
野次馬のように傍観者としてではなく、
いつかどこかで震災・復興問題に係わっていく覚悟がある人には、
現場を見ておいてほしいという気持ちがあります。
ただ、被災された方々に迷惑をかけないことは当然のことですが、
余震や原発のこともあるので、十分に気をつけて行動してほしいですね。

  • 2011/04/16(土) 14:02:43 |
  • URL |
  • 夜室長により #-
  • [ 編集 ]

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