ガンバロウ福大!行政の「結」

2011年3月11日の東北地方太平洋沖地震に端を発する東日本大震災をきっかけに、福島大学行政政策学類の教員有志でブログを開始しました。福大行政に関わる情報共有・情報発信の場として、このブログが、読者のみなさんとわたしたちの、また、みなさん同士の結節点になれば嬉しいなと考えています。一緒に手を携えて、この難局を乗り切っていきましょう。     (2012年3月26日記)

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国連「持続可能な開発会議」(RIO+20)に参加してきました!

こんにちは。久しぶりのぴたです。
本日は、6月20日から開かれた「国連持続可能な開発会議」に参加した本間さんから、その報告をしていただこうと思います。
この会議は、1992年の「国連環境開発会議(地球サミット)」から20周年を迎える機会に,同会議のフォローアップを行うことを目的に、2009年の第64回国連総会で開催が決定されたものです。
この会議がどのような成果をもたらしたのか、については様々な評価がありますが、そんな「大きな政治」の成果はひとまずおいて、この文章を読むと、参加した本間さんにとっては大きな成果につながった会議であったことや、参加を通じて本当に多くのことを学んだことがよく伝わってきます。「福島に住み続ける私たちにしかできないこと」、という部分に、ぴたは心から共感しました。本間さんの学びを僕も、そして多くの皆さんにも共有していただけたらな、と思います!

**************
行政政策学類3年の本間美雪です。

6/20~22日、ブラジルのリオデジャネイロにて国連持続可能な開発会議(RIO+20)が開催されました。本会議は3日間のみですが、その日程と前後数日間は各国首脳をはじめ市民や企業、NGO等5万人以上の人が参加し、グリーンエコノミー、資金、市民参加、持続可能な開発目標(SDGs)のようなテーマで様々な会議やシンポジウム、ダイアログのようなサイドイベントが行われます。

私は6/14~25にかけて、NGOピースボートの方々・「つながろう南相馬!」の須藤栄治さんと高村美春さん・「負けねど!飯舘」の佐藤健太さんと共に、福島の声や現状の暮らしを伝え、それを世界中の問題として受け止めてもらうこと、また自らが主体となって未来を創ろうとしている姿を伝えるためRIO+20に参加してきました。
これまで「持続可能な開発」に関する知識や興味がなかったため、何を話したらよいか悩んだこともありましたが、福島で暮らし、災ボラの活動を続けてきて見たことや感じたこと、つながりの大切さ、そして震災はまだまだ終わっていないことなど、自分たちにしか伝えられないことをありのままに伝えてきました。

発表の場は、大きく分けると本会議場周辺・そこからシャトルバスで1時間半ほどのピープルズ・サミットの2か所です。形式や対象者はそれぞれ異なりますが、いずれにせよ日本とかなり距離が遠く、また価値観の異なる場でわかりやすく伝えるには、いかに引き付けるか、自分のこととして捉えてもらえるかが重要です。そこで、自分たちから聞き手に対して問いを投げかけたり、いくつもの問いを受けたりという姿勢を心がけました。

<本会議場周辺>
世界各国の政府関係者や団体が集まるところです。IDカードを発行し、荷物チェックをし、セキュリティ対策がすごいです…(IDカード保持者でないと入れないのは課題だそう)。ここでは同時にたくさんの企画が行われ、聴いてみたいところがたくさんありました。

私たちの実施した中には国連公式のサイドイベントもあります。「福島の声を世界へ~持続可能な社会づくりのために(Voices from Fukushima: Sharing Lessons forGlobal Sustainability)」と題したこのイベントは終了が21時という時間帯にも関らず、50名ほどの方が聴きにきました。同時通訳で英語、ポルトガル語の二重通訳です!

公式サイドイベント
<公式サイドイベント>

福島の美しい風景や原発事故後の生活を映し出した写真など、視覚的にも訴えられるような工夫をしながら、震災・原発事故で暮らしがどう変わったのか、福島で今何が起きているのかを話しました。また、今回の事故で新しく明らかになったことや市民としてどう未来を見据えるかなどの話をしました。

会場からはこんな質問があがりました:

「世界にはたくさんの反核団体があるが、彼らと関わっているか(オランダ)」
「データのないところで動いた菅元総理や枝野元官房長官を悪人と思うか(日本文科省)」
「本当に日本は電力不足になるのか(ブラジル)」。

福島の現状を伝えるとともに、私たちは目の前の暮らしや町づくりの体制を立て直すのに精一杯なこと、最前線で動いていること、個人の責任ではなく社会のシステムの問題のことなど、現実に私たちが感じていることを伝え、考えてもらえる機会となったと思います。

また、他大学の教授らによる震災後の環境への取り組みの発表に対して、フィリピンの方からの「もし自分の国で避難を強いられる状況になったとしても、人々が秩序を守らないために避難が進まないのでは?どうしたらよいか」という質問には、各国や地域のおかれた環境によって災害に対応する程度が異なると気づかされました。
およそ25カ国の若者が集まったワークショップでは、それぞれの想いを伝えあいました。話す内容は異なっていてもめざす未来は共通で、「自分たちの世代が国境を越えて手を取り合い、動いていく」ことでした。実際に国境を感じないほどの場がつくりあげられ、しがらみのない、とても充実した意見交換ができました。

みなさんはセヴァン・スズキさんを知っていますか?高校英語の教科書にも取り上げられているので、聞いたことのある方も多いと思います。
彼女は20年前にリオで行われた国連環境開発会議(地球サミット)で当時12歳「修復のしかたのわからないものを壊し続けないで」というスピーチをしました。今回も会場に来ており、福島の母親たちにメッセージを下さいました。

(YouTubeで見られますので、ぜひ→コチラ。)


<ピープルズ・サミット>
リオの近代美術館周辺で開催され、一般市民が自由に出入りできる会場です。
ここは屋外の広場で、それぞれ割り当てられた時間とテントを使ってイベントをします。自転車をこいで発電するブースや植物を使った石鹸を紹介するブースがあったり、先住民の人が芝生の上でアクセサリーを売っていたりと、見ていてすごく楽しいです。

日本からは私たちだけではなく他団体の方々も参加しており、国内のつながりもできました。私たちはダイアログを行い、円になって福島のことや想い、参加した方の意見を話し合いました。ここで大切にしたことは「対話」です。福島のことを身近に捉えてもらうために「ブラジルでは地震・津波は起きる?」「自分の家の電気がどこから来ているか考えたことある?」「この数値(ガイガーカウンターで示す放射線量)の意味、わかる?」などと、気づきのきっかけになることを問いかけながら進めていきました。

ピープルズサミットでのダイアログ
<ピープルズサミットでのダイアログ>

ピープルズサミットの様子!
<ピープルズサミットの様子!?>

参加者の方々の反応は大きく(他国の方、小学生の姿も)「他のエネルギーに移行しないのか」「自分の国でも原発が心配だ」「震災の時は寒かった?」などと次々に意見や質問が上がり、人ごとではなく自分のこととして考えてくれたように感じたと同時に、現在の震災関連の報道はほとんどされていないことがわかりました。それだけでなく、ブラジルから日本にきた労働者が、高い賃金のために原発の危険な部分で働いているという問題にも触れ、私たちも社会の構造に対する知識や考えを深めていく必要がある、とも感じました。
また「幸せってなに?」という私たちからの、ふとした問いには

・選択の自由があること
・親切。お金じゃない
・好きな人と健康に暮らすこと、だけど周りの人が幸せでなければ幸せじゃない

などの答えが寄せられました。とても陽気で、よく笑うブラジルの人々は日本人とまったく異なる印象ですが、価値観の共有ができたように思います。

こうした交流を通じて、知識や文化の背景が異なる人々に伝えることの難しさを感じましたが、その一方で、ブラジルは日本と離れているようでも社会構造や環境問題等について話し合うことができる国だということ、一般市民一人ひとりが問題意識をもっているということもわかりました。
震災に関する情報が減っていく中で私たちにできることは、単に被害の状況や結果を伝えるだけではなく、福島に住む者だからこそわかる現状・想いを伝え、また聞き手と共に考えることではないでしょうか。そのことは私たちにしかできないことだからです。
そして、例えば福島の事故における社会構造が先進国、途上国の関係の縮図であるように、1つの問題でも世界に共通する箇所があることに気づくことができたので、今後様々な見方から物事を捉えていきたいです。
世界中の人が描く未来を共感し合えたことは、これからの社会で大きな力になると思います。若者である私たちは、社会を担う世代であることをもっと自覚し、目の前の教科書通りのような知識を得るだけではなく、視野を広げていくことが重要であるように感じました(勉強もします、はい…)。

海!
<海!>

ホテルではスイカにナイフとフォークが刺さって出されたり、24時間工事していたり、待ち合わせや交通機関の時間が適当だったり…いろいろなカルチャーショックも含め、とてもいい経験でした。

※ピースボート、地球サミット2012、アースデイ東京の協力によって渡航しました。

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