ガンバロウ福大!行政の「結」

2011年3月11日の東北地方太平洋沖地震に端を発する東日本大震災をきっかけに、福島大学行政政策学類の教員有志でブログを開始しました。福大行政に関わる情報共有・情報発信の場として、このブログが、読者のみなさんとわたしたちの、また、みなさん同士の結節点になれば嬉しいなと考えています。一緒に手を携えて、この難局を乗り切っていきましょう。     (2012年3月26日記)

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「在学生の今」ⅩⅨ~脱原発会議に参加して…千葉・小島専攻入門科目2年

こんばんは。夜の震災対策室(分室)からぴたです。
ぴたはとても控えめな性格で、人に原稿の提出の催促をしたり、ましてや取り立てに出向いたりなどといったことは、とてもできません。
そのことを忘れずに、学生さんの記事を読んでくださいね(笑)。

それにしても、学生さんの活動は目覚ましいです。
今回は、脱原発会議の模様を報告してもらいます。
論争的なことでも、どんどん発言して、多くの人と意見を交わすきっかけを作っていってください!
そのうえで、放射線汚染によって、家族、地域、県内外を問わず、多くの「分断」が存在している今の日本で、多様な価値観を尊重しながら、人々の間にあるこの「分断」を乗り越える方法を探っていってほしいと思います。
では、田中さん、よろしくお願いします。

********

はじめまして。
千葉/小島ゼミ2年の田中です。
だいこくさんから記事を頼まれていたのにずいぶんと遅くなってしまいました…。

結ブログでも度々登場している、学生企画科目「侍として考える~内からの福島、外からの福島、君の心の福島~」。
そう!「侍」シリーズです。
今回は、「脱原発世界会議に参加して」というテーマでお送りします。
脱原発世界会議で見たもの・感じたことや、持ち込み企画「ハタチの議論」についてお伝えしていきたいと思います。

脱原発世界会議は、1月14、15日にパシフィコ横浜で行われたイベントです。
脱原発世界会議公式HPによると、「参加者は、海外からの約30カ国約100名を含め、初日6,000人、2日目5,500人、あわせてのべ1万1,500人に上りました。会議はインターネットで全世界に中継され、約10万人が視聴しました。」とのことです。すごい人数ですね!
このイベントに参加するためには有料の入場券を買わなければならず、正直、「そんなに多くの人が集まるのだろうか…?」と不安でしたが、イベント初日、たくさんの人たちがパシフィコ横浜の前に並んでいました。

イベントでは、海外からのゲストの講演や、国内で反原発活動をしている団体の紹介ブース、原発に関わる映画の上映など、大きな会場全体を使ってさまざまなプログラムが行われていました。
脱原発世界会議の様子です↓

datsugenpatsu1.jpg

↑こちらは私が一番最初に参加したプログラムです。
外国人も含めた参加者たちで少人数のグループディスカッションをしました。
…英語で会話が出来るって良いですね。

datsugenpatsu2.jpg
↑これは、反原発、脱原発を訴えるポスター展示です。
オシャレなデザインや萌えキャラを使ったものなど、いろんなポスターが飾ってありました。

datsugenpatsu3.jpg
↑脱原発会議の各プログラムはUstreamで配信されていました。
こちらは、脱原発世界会議全体のUst配信の様子です。今はすっかりUstream中継が当たり前の世の中になりましたね。すごい時代です。

脱原発、という1つの目的のもとに、こんなにも多くの団体や多くの人々が活動しているのを目の当たりにして、圧倒されました。
もちろん、脱原発といっても、いろいろな手段があります。政治的な働きであったり、自然エネルギーの推進であったり…。それぞれ人や団体によってそのアプローチの仕方は異なるし、考え方も変わってくるのだなあと改めて実感しました。


次に、私たち侍と、関東の大学生たちとの合同持ち込み企画「ハタチの議論」について書いていきたいと思います。
この企画は、関東の大学生たちで構成されている、原子力について「考える」学生サークルSARA(学生から原子力を考える会)と合同で行い、関東の大学生3人と私含む侍の2人でパネルトークをしました。
テーマは、『実生活での原発事故・放射能の存在』です。

datsugenpatsu4.jpg
↑パネルトークの様子です。手前には侍代表、高畑くんと田中の姿が…!

トークでは、関東の大学生と侍メンバーで、意見が分かれる場面もありました。
「外食をするか?福島県産の野菜を買うか?」という話題では、関東メンバーは「気にする、極力しない。福島県産は買わない」という意見があり、侍メンバーでは「外食はあまり気にしない。福島県産はあまり買わないほうが良いと分かっていても、数値が安全で店頭に並んでいれば買って福島の農業を応援したい」という意見がでました。
(もちろん、この意見の違いは福島と関東という地域の違いから発生しただけでなく、福島県内でもいろいろあるとは思いますが…)

関東の大学生の話では、私たちが驚くようなエピソードも紹介されました。
例えば、twitterで原発や放射能の話をしたら友達のフォローをはずされた、というものです。
この経験をした関東メンバーは1人だけじゃなく数人にのぼっていました。
福島にいれば、原発や放射能の話は避けて通れません。大学生活でも、原発についての講義が新たに開講されたり、講義の中で放射能の話があったり、大学内の除染作業を目の当たりにしたり、次々と原発や放射能の存在が自分たちの日常に入り込んでいます。
ですから、少しでも原発や放射能の話題を持ち出せば周りから煙たがられる、という話は驚きでもあり、ショックでした。

「原発や放射能について無関心な人とどう接するか?」という話題では、「放射線の危険性や原発について語り続ける」という意見がでました。
また、一方で「こちらが話すのではなく、相手に聞く。なぜ無関心なのか?例えば少しでも気になっていることはないか…など」という意見も出ました。(まあ、私の意見なんですけどね)

関東メンバーはふだんから原発や放射能に対して関心が高いせいもあり、食べ物に気を使っていたり、ふだんマスクを付けていたりという話もありました。
それを聞いて、ふだん何気なく生活してしまっている自分に対して、「私は平和ボケしてしまっているのかな…?」という気がしてきました。実際に福島に来ると、非日常であったことが、日常になってしまっています。
福島から出て、外の意見を聞くことで、この非日常に気付くことができました。

この企画は、ニコニコニュースやmixiニュースで取り上げられました(→コチラです)。

ニコニコニュースやmixiニュースの反響はとても大きく、このニュースについてたくさんの方々がtwitterでつぶやいたり、mixiで日記を書いたりしています。
このニュースでは、パネルトーク中に私が発言した、「無関心の人がいたとしても、それが責められる問題でもない。私たちは原発問題に関心があるけれど、沖縄の基地問題はよく分からない。原発問題について、全員が考えるというのは難しいのではないか」という発言が大きく取り上げられていました。
(まさかここがフューチャーされるとは本人は予想外でした…)
この発言に対してもいろいろ反響をいただき、「無関心を許しちゃ駄目だろう」という否定的な意見や同意していただけるような意見もありました。

そのあと、この記事を見た方から電話取材も受けました。
なぜ私がこのような発言をしたかも書いてあります。(詳しくは→コチラをどうぞ)。

ここにも書いてありますが、私は、無関心は責められる問題ではないと思っています。
原発問題の他にもたくさんの問題があり、人それぞれの環境、生い立ち、考え方の違いによって興味関心の持ち方は違うと思います。
そもそも、無関心とは何か、関心があるとは何か、という問いに私たちは答えることができるでしょうか?

脱原発を目指す人の中には、「原発問題はみんなで考えなければならない」と発言する一方で、「半減期という言葉も知らないくせに、原発問題を語るなよ」と言う人もいます。
もちろん、原発・放射能の問題はより多くの人が真剣に考え、向き合うべき問題だと思います。
ただ、人それぞれが違う興味関心があること、もし原発問題を考える上でも、そのアプローチの仕方がそれぞれ異なることを私たちはもっと理解しなければいけないと思います。
私が母親だったら、放射能による子どもの影響を最も心配するでしょう。
私が原発立地地域で原発産業を生業としていたら、「原発は必要だ」と言っているかもしれません。
私が原発事故によって強制的に故郷を離れなければいけなかったら…?
私は、原発問題を考えるうえで、そういった相手の考えのバックグラウンドをより深く捉えようとすることが必要だと思っています。

原発問題は終わりがありません。考えても考えても、答えが出てくる問題ではないのかもしれません。
それでも、人と人とがそれぞれの考えに耳を傾け、お互いを認め合いながら、この問題を考えられればいいなと思います。

コメント

脱原発世界会議、侍グループさんたちはすごい活動をしていらっしゃったんですね。「はたちの議論」などというすばらしい企画があったとは。聞きたかったなあ。でも二十歳からは遠い中高年は、きっと気後れして入れなかったですね(笑)。
その場所ではきっと皆さんの今の、その場所での本当の気持ちが話されていたんだと思います。それはとても貴重なことです。そして「理解するにはその人のバックグラウンドをより深く捉えなくては」という言葉がとても嬉しく思えました。皆さんならきっとたくさんのつながりを作っていくことができるでしょう。これからのご活躍、本当に期待しています。

こんにちは。コメントありがとうございます。侍たちは1年間、本当にいろんな活動をしました。まだ公開できていないのですが、京都大学原子炉実験所の小出先生に会いに行ったことから、俄然、みんなのやる気と問題意識が強まったと感じました。1年間の活動の成果は、「報告書」にまとめるようなものではなく、それぞれの今後に活かされるものが多いようです。ドイツに留学する学生、日本中の学生とつながろうというプロジェクトを企画する学生、街中に学生のたまり場をつくろうと企画を練る学生、学術雑誌に投稿する学生、ブログに素晴らしい記事を書く学生、などなど侍たちの活躍は本当に目覚ましいです。これからもぜひ見守ってください!

  • 2012/02/25(土) 20:33:18 |
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