ガンバロウ福大!行政の「結」

2011年3月11日の東北地方太平洋沖地震に端を発する東日本大震災をきっかけに、福島大学行政政策学類の教員有志でブログを開始しました。福大行政に関わる情報共有・情報発信の場として、このブログが、読者のみなさんとわたしたちの、また、みなさん同士の結節点になれば嬉しいなと考えています。一緒に手を携えて、この難局を乗り切っていきましょう。     (2012年3月26日記)

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かーちゃんの力・結の力はすごい!-「餅プロジェクト」報告(12月17日)

こんばんは。ぴたです。
11月末から12月初めにかけて、ぴたは、大きな企画二つを抱えていて、そのための準備や企画実施に追われていました。「かーちゃんの力プロジェクト」は塩谷さんに、ブログはやきのりさんに任せっきりでした。すいません。
ようやく12月半ばに抱えていた2つの企画、①「藤巻プロジェクト」と②「海外フィールドワーク実習(ドイツ研修旅行)」が終わり、ブログにも復帰します。時期を見て、2つのプロジェクトについても報告します。これからもよろしくお願いします。

*************

さて、かーちゃんの力プロジェクトが初めて取り組んだイベント「餅プロジェクト」の報告です。既にブログでも報告されているように(→プロジェクトの概要はコチラをご覧ください)。今回の「餅プロジェクト」のイベントは、「かーちゃんの力プロジェクト」の拠点、福島市の「あぶくま茶屋」では12月17日(土)と18日(日)の両日、また、二本松市安達運動場仮設住宅では17日に、さらには、三春町貝山仮設住宅で18日に実施されました。

お餅をつき、それをお客さんに振る舞い、みんなで食べる――例年ならこの時期、多くの人が普通にやっていたことのはずですが、みなさん大変な状況の中で準備し、多くの人たちの協力を得て、ようやく実現することができました。あぶくま地域各地で親しまれている(「あぶくま地域」とはいっても、飯舘と葛尾、浪江などでは少しずつ食べられるものが異なっているようでした…今の感覚では「近い」ように感じる距離でも、「地域」はそれぞれ固有の食文化を持っていることを実感しました!)さい餅(豆腐とクルミをすり混ぜつきたて餅とともに!)、じゅうねん餅(じゅうねん=えごまをすりつぶした味噌をつきたて餅とともに!)、それに豚汁とともにお雑煮風にしていただきました。四国出身のぴたには、さい餅もじゅうねん餅も初めての体験です。

また、自分たちで作った加工食品を販売し、みんなに食べて喜んでもらう――阿武隈のかーちゃんたちがこれまでやってきたことが、この日ようやく実現できました。飯舘村で品種改良され311以降に正式に商標登録された独自改良種かぼちゃ「飯舘雪っこ」やそれを原料につくられた「マドレーヌ」、飯舘村の森の駅で販売され多くのファンを持っていたとく子さんのキムチ、そして、飯舘村や葛尾村、川内村や浪江町など、いろんな地域のかーちゃんたちが力を合わせて準備した「結もち」などが販売されました。

振る舞い餅も、「結もち」もそれぞれの加工食品も、どれも大好評で、準備したもの全てがあっという間に売り切れました。

あぶくまの「かーちゃん」たち、避難を余儀なくされたお母さんたちは、3.11から10カ月、みんなそれぞれが大変な思いをしてようやく年の瀬を迎え、こうして「いつもやっていたこと」を少しだけ取り戻せた2日間だったのではないかと思います。

私こと「ぴた」は、17日のあぶくま茶屋のイベント責任者として一日現場にいましたが、笑顔をたくさんみた一日だったような気がします。写真とともに、朝の準備から「結もちプロジェクト」の一日を振り返ってみたいと思います!

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前日夜、今冬初めて福島市で本格的に雪が降りましたが、当日は朝から晴天!
協力していただいた「NPOほうらい」のみなさんも、「福島南部地区住民活動連絡協議会」のみなさんも、こういうイベント企画・実施は慣れていて、テント立ても販売台の設置もお手のもの、あぶくま茶屋前の準備はあっという間に完成しました!みなさんのご協力がなければ、動き出すことも難しかったプロジェクトです。あいがとうございます!

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本プロジェクトのコーディネーター渡辺さんが、販売用の「結もち」、「飯舘雪っこかぼちゃ」、「キムチ」などの準備をしています!渡辺さん楽しそうですね~。

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キムチ作りの高橋とく子さんの後姿です。まさに、「かーちゃん」のイメージそのものですね!高橋さんは常に加工所=台所にいて、忙しく動き回り、またその姿が楽しそうで(写真は後姿ですが…笑)、台所が本当に似合っていました!

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地元、立子山の「だんがら味工房」のおかあさんたちも、私たちの趣旨に賛同して出品していただきました。「おふかし」のほかに、梅干しやゆずを使った漬物、シソ巻きなど、伝統的な福島の加工食品が並べられました。みなさんも私たちと同じように、どこで安心な食材を手に入れるかに腐心され、仲間たちと始めた加工食品作りと販売をなんとか継続できるよう、知恵を絞ってがんばっておられました。お母さんたちの笑顔…元気づけられますね~。

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とうちゃんの笑顔も忘れられません。餅に合うようにしょうゆ味の豚汁を作っていただきました!

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開会式の模様、後ろから、です。仮設住宅のある松川工業団地から、「くるりんバス」を利用して飯舘村の方々がたくさん訪ねて来てくださいました!

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開会式の模様が取材を受けています。カメラが複数…手前はTBSの「朝ズバッ」のスタッフさんですね。19日の朝の放送で大きく取り上げていただきました。みのもんたも、キムチを口にしていましたし、「飯舘雪っこ」も好評だったようです。たまたま見た方もおられたかもしれませんね。

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開会式もおわり、販売開始!大混雑です!うれしいですね~。

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もちつきも開始!福島南部地区住民活動連絡協議会の尾形さんです。

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塩谷ゼミ1年生も尾形さんから「もちつきの腰つき」について教わっています(笑)!生活技術をひとつ、学びました!

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ふるまい餅を皆さんに楽しんでいただきました!おとうさんたちもみんな笑顔ですね~。

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あぶくま茶屋のなかでは、津軽三味線も楽しんでいただきました。福島大学の職員でもある猪股さんとその息子さんに来ていただき、プロの演奏会、本格的な津軽三味線の演奏に拍手喝さいです!猪股さんの語りも楽しかったですし、ラベル作曲のボレロをアクロバティックに演奏する猪股さんには、脱帽です(2枚目)!

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17日は、大切なお客さまもありました。新潟県南魚沼市石打地区の農家のみなさんです。今回の「餅プロジェクト」には、魚沼地区のすばらしいもち米をたくさん寄付していただきました。ぴたや夜室長の同僚のである岩崎由美子さんのご紹介で、貴重なもち米をいただきました。私たちが要望した量をそっくり届けてくださった皆さん、かっこよかったです!本当にありがとうございました。みなさんのおかげでおいしい餅をたくさん作ることができました!震災を通じてつながりあった石打のみなさんとの「結」を、今後とも大切にしていきたいと思います。

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南魚沼と飯舘とが力を合わせて…「結」もちを作りました!

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こちらは南魚沼と福島南部地区の共働です。力強い餅つきでした!

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南魚沼からの大切のお客さまには、福島の手打ちそば(そば粉100%)でおもてなしです。

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南部地区住民活動連絡協議会の手打ちそば名人には、ほぼ40名分のそばを手打ちしていただきました!このあたりには、自分でそばをうつ(このあたりでは「そばをぶつ」というようですが…)人がたくさんいます。みなさん本格的にそばうちをされるのですが、今回のように「つけだし」までお手製かつおだし、というのは珍しいのではないでしょうか。南魚沼のみなさんにも喜んでいただけたことと思います。

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見ていただいたように、「結もちプロジェクト」第1日目は大成功でした。
キムチ作りの高橋とく子さんがおっしゃっていましたが、加工食品作り・販売は、「売上げ」を目指したものというよりは、みんなで集まって話をしながら作るのが楽しい、お客さんに「喜んでもらいたい」という気持ちを持てることがその魅力であり、みなさんがこれまで続けてこられた大きな理由になっています。
原発事故が奪ったのは、「収入源」だけではないのです。
安全な農作物やそのための農作業が奪われてしまいました。
そして、農作業や加工作業を通じて、長い間をかけて作り上げられた家族関係、人間関係、それらがもとになった生きがいや楽しみなどが一瞬のうちに奪われてしまいました。
私たちのプロジェクトは、それを再び、一歩一歩結びなおしていく作業です。
その意味で、「結」という言葉は、みなさんの、そして私たちのプロジェクトの核心にあります。

311以降久しぶりに会えてうれしかったというかーちゃん。
加工場のキッチンでうれしそうに動き回るかーちゃん。
南魚沼の人たちとの「結」で可能になった「餅作り」にはげむかーちゃん。

お手伝いさせてもらっているこちらが元気づけられました。

本当ならしなくてもいいはずの放射線検査をしっかりやり、本来なら自分の農地で収穫した材料を使えたにもかかわらず材料集めに奔走し、また一から加工所作りに取り組んで、自分たちがやってきたことをなんとかもう一度形にしようとがんばるかーちゃんたちの力を実感した一日でした。

2日目の様子、仮設住宅での「結もちプロジェクト」の様子は明日、塩谷さんに報告してもらいます!

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