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ガンバロウ福大!行政の「結」

2011年3月11日の東北地方太平洋沖地震に端を発する東日本大震災をきっかけに、福島大学行政政策学類の教員有志でブログを開始しました。福大行政に関わる情報共有・情報発信の場として、このブログが、読者のみなさんとわたしたちの、また、みなさん同士の結節点になれば嬉しいなと考えています。一緒に手を携えて、この難局を乗り切っていきましょう。     (2012年3月26日記)

「かーちゃんの力・プロジェクト」始まる! 「もちプロジェクト」も忘れずに!

ブログ読者のみなさん、お久しぶりです。夜室長のひろやすです。
あまりに久しぶりで、もう死んだと思っていたかもしれませんが(そんなわけないか)、どっこい生きていました。
とはいえ、いま生存の危機にあることは事実。先月の教員会議で、大震災以降ずっと「震災対策・復興支援室」して使ってきたミーティングルームの原状回復が決まり、夜室長とピたには、学類長から「退去命令」が!

でも、そこでハタと気づきました。退去する場所がない・・・
というのも、夜室長は、研究室を震災直後の崩壊状態のまま、ずぅぅぅぅぅぅっと放置してきた(なんと、10月までにドアを開けたのが3回、足を踏み入れたのが2回)ので、いますぐ戻る場所がないんです(涙)
あわてて、ゼミ生に頼んで、研究室の片づけを始めましたが、このままでは、廊下に段ボールとブルーシートを敷いて生活するハメになるかもしれません。

こんな悲惨な状況にあり、ブログはオやに任せきりになってしまいました。スミマセン。でも、研究室を片付けながら、「震災対策」や「復興支援」のことが頭から離れたことはありません(ホントか?)。いえ、考えているだけではなく、行動して少しずつ形になってきたものもあります。

今日はその一つである、「かーちゃんの力・プロジェクト」を紹介しましょう。
ここでいう「かーちゃん」とは、阿武隈地域(飯舘、浪江、葛尾、都路、川俣、川内など警戒区域や計画的避難区域などに指定されている町村)の女性農業者のことです。
震災前、「かーちゃん」たちは、それぞれの地域の特産品を使い、伝統の知恵や技術を活かして、モチ、漬け物、ジャムなどの農産加工品を作り、それを直売所や道の駅で売ってきました。それは、彼女たちの生きがいであり、地域づくりに大きく貢献してきました。

しかし、「かーちゃん」たちは、震災と原発事故によって、生活や生産の基盤を奪われ、避難暮らしを余儀なくされています。なかには、避難先でさっそく農地を借りて、野菜などを作り始めた「かーちゃん」もいますが、多くの「かーちゃん」たちは、元気を失い身体も動かなくなってしまっています。
 そこで、福島大学(福島大学小規模自治体研究所が中心になり、行政政策学類、経済経営学類の教員、災害復興研究所やうつくしまふくしま未来支援センターのメンバーが協力しています)が地元のNPOと一緒に、「かーちゃん」たちを支援をする「かーちゃんの力・プロジェクト」を立ち上げました。「かーちゃん」たちが元気を取り戻して、ふるさとの味を作れば、それを味わった避難者の方々が阿武隈地域を復旧・復興させていく、そんな「避難者の、避難者による、避難者のためのプロジェクト」を目指しています。

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このプロジェクトのアイディアは、実は、「避難者支援の可能性を探る②-飯舘・川内村民との懇談から」に遡ります。
覚えていますか? ピたと夜室長が、川内村から泉崎村に避難している「かーちゃん」に会って、「しみ餅」をご馳走になってという話。
そこからアイディアを具体化し、渡辺とみ子さん(飯舘村のかーちゃん。福島市で避難生活をしながら、カボチャやジャガイモを生産・加工しています)と五十嵐裕子さん(経済学部卒業、地域政策科学研究科修了で、修士論文のテーマは「農村女性の自己形成過程の分析―飯舘村を事例に」でした)のお二人に手伝っていただき、10月半ばからプロジェクトをスタートさせました。

最初に着手したのは、各地に散らばってしまった「かーちゃん」たちを訪ね歩いて、避難生活の現状や今後の意向についてヒアリングをすることと、プロジェクトの拠点施設を確保すること。

ヒアリングのほうは、渡辺さんと五十嵐さんが、連日、伊達市、福島市、二本松市、三春町などの仮設住宅を回って、「かーちゃん」たちの話を聞き、このプロジェクトに対する「かーちゃん」たちの期待の大きさを確認することができました。

拠点施設のほうは、大学から車で10分くらい走った、阿武隈川にかかる南蓬莱橋のたもとにある「あぶくま茶屋」(以前は、おそば屋さんだったところですが、現在は、地元のNPOが管理しています)を使わせてもらい、そこで、加工・調理もできるようになりました。来年以降は、キッチンカーを仮設住宅などに走らせたり、市内に「かーちゃんの店」をオープンさせることを計画していますが、まずは、プロジェクトの第一弾として、「もちプロジェクト」を実施することになりました。

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イベントは、あぶくま茶屋だけではなく、二本松市安達運動場仮設住宅(浪江町からの避難者がいます)と三春町貝山仮設住宅(葛尾村からの避難者の方がいます)でも、同時開催します。農家の方にとって餅つきはお手のもの。臼と杵を持ち込んで、一緒に楽しみたいと思います。ふるまい餅や、津軽三味線の演奏もあるので、ブログ読者の皆さんもぜひ来てくださいね。

ちなみに、もちプロジェクトに使う「もち米」は、中越地震のときに支援した御礼と激励を込めて、新潟県南魚沼市石打地区の農家の皆さんから送ってもらうことになりました。作るお餅の名前は、「結もち」。うちの学類にぴったりです。

昨日の大学での定例記者会見で、「かーちゃんの力・プロジェクト」と「もちプロジェクト」を発表したところ、さっそく、今朝(12月8日)の、福島民報、福島民友、河北新報に取り上げられました。

福島民報の記事
河北新報の記事

河北の記事には、プロジェクトをお手伝いいただいている、渡辺さんと五十嵐さんの写真も出ていますよ。
えっ? 夜室長の写真もみたい? 
来週まで待ってください。
「週刊朝日」に、福大教員の書いた記事が連載中ですが、来週号は、夜室長の番です。ピたの撮ったボサボサ頭の写真が掲載される予定です。かなりひどいけど、先週号のチバちゃんの写真もヒドイ! 何をやってもチバちゃんには敵わないなあ(笑)

コメント

福大から発信を!

12/11のLink with ふくしま のイベントで福大S棟にうかがいました。
渡辺とみ子さんも参加していらっしゃいましたが、十分なお話を伺うこともできず、もったいないことしたなあ~と思っています。
慶応の、遠くからの、輝かしい提案もそれなりにすばらしいこともありますが、まだまだ私たちは、慶応の皆さんも含めて、たとえば飯館の渡辺さんがどのように今に至っているのかのはなしをじっくりうかがうような機会を重ねて、わかっていくべきだと感じています。
ワークショップでごいっしょした福大の青年ふたりの誠実な姿に期待します。
一日を福大で過ごして、福島県のこの一大事に怒りも希望も発信もとは福大だろう!と思いを強くしました。福大の学生には、「自分たちがやる」と誇りと自負心を持って、東電に行政に向かっていってほしいし、「まとまろう!」と、県全体に(きめこまやかに)集結をはたらきかけてほしい。
立場の違いでいろいろな思いはあっても、肝心な思いは一つ!
原発事故がとんでもない今を生み出した!

私のようなただの人は何もしていませんが、県都にある福島大学に大いに期待しています。

大いに発信していきます

コメントありがとうございます。モチイベントに追われて、すっかりご返事がおそくなってしまいました。12月11日のイベントに来てくださったんですね。福島では各種の講演会や集会が引きも切らず、とくに毎月11日には同時開催なので、満足にフォローできていない状況にあります。そういう身で言うのもなんですが、福大の学生さんの多くは、日常生活に追われていて、せっかくのイベントに出る機会があまりなくて、もったいないなあと思います。ましてや、福島からの発信となるとまだまだですね。関西学院大学の山中茂樹先生は、講演会の中で、「被災者・被災地責任」を強調されていましtが、忘れられてしまわないためには、われわれが声をあげ続ける必要があると思います。ブログでも紹介しますが、大学院地域政策科学研究科の東京サテライトはその一つの試みです。今後も学生と一緒に、福島からの情報j発信に取り組んでいきたいと思います。

  • 2011/12/24(土) 12:03:21 |
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