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ガンバロウ福大!行政の「結」

2011年3月11日の東北地方太平洋沖地震に端を発する東日本大震災をきっかけに、福島大学行政政策学類の教員有志でブログを開始しました。福大行政に関わる情報共有・情報発信の場として、このブログが、読者のみなさんとわたしたちの、また、みなさん同士の結節点になれば嬉しいなと考えています。一緒に手を携えて、この難局を乗り切っていきましょう。     (2012年3月26日記)

海外交流協定校と大震災…オーストラリア・クィーンズランド大学の場合(2)

朝の震災対策室からおはようございます、お・やです。

同僚の村上さんから、オーストラリアのクイーンズ大学との「結」について、第2回目の投稿が届きました。
ちなみに、前回の記事では「2回連載」としていましたが、本記事の最後が「続く」となっていますので、3回連載になったようです♪楽しみですねー。

それでは、村上さん、よろしくお願いします!


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3月25日にチャリティーアニメ上映会が開催され、8,000豪ドル(64万円)近い義捐金が集まったことは、UQの永田由利子先生からの連絡等で知っていました。

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[アニメ上映会場観客席]

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[ステージ挨拶]

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[上映会を盛り上げてくれた学生ボランティアのみなさん]


しかし福大では、震災後の混乱からの復旧、そして放射線への不安が残る中、5月に新年度が始まってしまい、私自身、その上映会の詳しい経緯についてよく知る機会がないまま夏休みを迎えてしまいました。

本年9月、私が再びクィーンズランド大学を訪ねる機会があり、多くの方々から震災後のUQの様子について話を聞くことができました。

まず今回のチャリティーを全面的にサポートしてくれたのは事務職員のシェイン(Shane)さんだったことがわかりました。シェインさんによると、震災直後から、「福島のために何かできることはないか」という問い合わせが、UQ学内のみならず学外からも数多く寄せられたそうです。特に、福島大学の学生たちが、洪水被害に苦しんでいるUQの学生たちのために、いち早く募金活動を始めてくれたことが、多くのクィーンズランドの人々の心に刻まれていたようです。その気持ちが形となって現れたのが、あのチャリティーアニメ上映会だったのです。

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[シェインさんと永田先生]


またUQの語学学校からは、オーストラリア政府に奨学金を申請して、福島大学の学生を復興支援のためのリーダーシップ研修にぜひ招待したいという、ありがたい申し入れもいただきました。

今回の訪問で私が一番恐れていたのは、「放射線に対する不安でUQから福大への留学生派遣ができない。学生交流協定を破棄したい」という旨の申し入れがなされてしまうのではないかということでした。しかし、この私の危惧は全くの杞憂に終わりました。事務方の責任者であるUQ Abroadのジャン(Jan)さんにお会いした際、このことを聞いてみたのですが、「私がやめると言わない限り、やめることはありえないわ」と一笑に付されてしまったからです。

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[UQ Abroad 責任者のジャン(Jan)さん(写真中央)]


ところで、UQにおける洪水被害の今ですが、キャンパスを一見する限り、その痕跡が目につくことはほとんどなく、復旧・復興がすでに終わっているかのような印象を受けます。しかし、つぶさにキャンパス内を観察してみると、やはり、洪水の爪痕はそこかしこに残っていました。例として、以下の写真を参照願います。

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[洪水被害当時のままの温室]

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[テニスコート傍のショップに記された洪水時の最高水位。学生は本年2月まで福大に交換留学生として来ていたトニー君です。]


このように、UQと福大、偶然ではありますが、それぞれが同じ年に未曾有の自然災害に見舞われ、似たような辛い体験をすることになりました。この点を考える時、支援する側と支援される側というだけの関係ではなく、お互いが持っている痛みや不安を理解・共有しあえ、事務的・表面的ではない、人間的な付き合いができるUQとの「結」は、放射線に対する不安から当分の間解放されそうもない福大にとって、今後ますます重要になるものと私は確信しています。(続く)

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