FC2ブログ

ガンバロウ福大!行政の「結」

2011年3月11日の東北地方太平洋沖地震に端を発する東日本大震災をきっかけに、福島大学行政政策学類の教員有志でブログを開始しました。福大行政に関わる情報共有・情報発信の場として、このブログが、読者のみなさんとわたしたちの、また、みなさん同士の結節点になれば嬉しいなと考えています。一緒に手を携えて、この難局を乗り切っていきましょう。     (2012年3月26日記)

放射線量を減らす試み―「Uプロジェクト」農地と大学構内(コンクリート)の除染実験

 夜室長の塩谷です。お久しぶりです。

 福島で生活し福島大学で学ぶ・働く私たちにとっての最大の関心事は、いかにして除染を進め、安全で不安のない元通りの生活を取り戻すかにあります。県内の「緊急時避難準備区域」は今月中に解除される予定ですが、実際に故郷への帰還が進むかどうかは、除染がどの程度進むかにかかっています。

 県内各地で、さまざまな方法で除染に取り組んでいますが、9月14日、農林水産省は、5月下旬から飯舘村と川俣町の6か所の農地70aで実施してきた放射能物質除去実験の結果を発表しました(→詳しくはコチラ)。

 それによると、①表土を削り取る、②水で撹拌して流す、③表土と地中の土壌を入れ替える、④ヒマワリなどの植物に吸収させる、の4種類の方法のうち、最も効果があったのが①表土を削り取る方法で、深さ4cmでセシウムが75%(固化剤ごと除去する方法では82%、牧草ごとはぎ取る方法では97%)除去されました。

 一方、一番効果がなかったのは、④ヒマワリで吸収させる方法(吸収は0.05%)で、これはセシウムが土の表面に集まっているためと考えられています。

 表土除去の効果については、これまでも学校校庭などで実証されてきましたが、最大の問題は除去された汚染土の行き場(「仮置き場」「中間貯場施設」)です。放射性物質の除去対象になる可能性のある地域は、最大で福島県全体の7分の1に当たる約2千㎢、汚染土壌の体積は東京ドーム80杯分に相当する1億㎥に達するとのことです。

 これから私たちは放射能除染に向けてどのように取り組んでいけばよいのでしょうか。

 このブログでもお伝えしてきたように、私たちは、昨年来、地元の金谷川活性化委員会21の皆さんと一緒に、大学隣接遊休農地の復活再生事業(Uプロジェクト)を進めてきましたが、今年度は、放射能物質の除染にも取り組んでいます(→コチラ)。

 今回、その一環として、講師をお招きして農地の除染作業に関する講演会を開催することになりました(Uプロジェクトの現状についてはあらためて報告します)。今回の講演会の特徴は、講演でお話しを聞くだけではなく、除染作業そのものを見学させていただくところにあります。講演を引き受けてくださった茨城大学工学部の熊沢紀之先生のグループが開発中の除染方法を、実演やその効果とともに示していただくことになっています。
 
 合わせて、大学構内で比較的放射線値の高い場所についても、除染の実験を行います。側溝の清掃作業では放射線値を下げることのできなかった場所(今回はコンクリートやブロック)の値を下げることができるか、実験します。

 ご関心のあるかたはふるってご参加いただきますよう、よろしくお願いいたします。

 なお、作業の見学を希望される方は、長靴等をご用意ください。


□除染作業の準備

土壌固定剤(試薬)の散布を行います。翌日の講演会とその後の除染実験実演のための準備になりますが、関心のある方はご覧いただけます。

1.日時:9月25日(日)午前10時~12時頃まで
2.場所:福島大学隣接遊休農地・大学構内

※ なお、作業の模様は、録画のうえ、翌26日の講演会の場でご紹介する予定です。
※ 隣接遊休農地は、旧4号線から金谷川キャンパスに入ったアクセス路の左手の農地です。
※ 午前10時に遊休農地にお越しください。

□講演会

1.日時:9月26日(月) 午前10時~12時頃まで
2.場所:福島大学行政政策学類棟2階「大会議室」
3.講師:茨城大学工学部准教授  熊沢紀之先生
4.演題:「福島第一原発事故―放射能除染に向けて今何をなすべきか―(仮題)」
     ○講演終了後、農地と大学構内の除染作業の実演を行います。

コメント

いつもさまざまな取り組み感謝しております。この企画にも参加したかったのですが、遠いこともあり行けませんでした。何もできないことが申し訳ないです。
どのようなお話で、実験はどのような結果になったのか、大変興味があります。簡単でよいので、結果を教えていただけるとありがたいです。
朝晩ずいぶん寒くなったのではないでしょうか。皆様お体お気をつけください。

 現在、まだ実験中です。報告会の模様など、近くご報告できると思います。今しばらくお待ちください。

  • 2011/09/28(水) 18:18:06 |
  • URL |
  • ぴた #-
  • [ 編集 ]

コメントの返信ありがとうございました。そんなに簡単に終わる実験ではなかったのですね。お疲れ様です。ご無理の無いよう、お願いいたします。

コメントの投稿


管理者にだけ表示を許可する

トラックバック

トラックバック URL
http://311gyosei.blog39.fc2.com/tb.php/200-326de823
この記事にトラックバックする(FC2ブログユーザー)