FC2ブログ

ガンバロウ福大!行政の「結」

2011年3月11日の東北地方太平洋沖地震に端を発する東日本大震災をきっかけに、福島大学行政政策学類の教員有志でブログを開始しました。福大行政に関わる情報共有・情報発信の場として、このブログが、読者のみなさんとわたしたちの、また、みなさん同士の結節点になれば嬉しいなと考えています。一緒に手を携えて、この難局を乗り切っていきましょう。     (2012年3月26日記)

「おだがいさま、がんばっぺ」…ビックパレットでの避難所閉所式

 こんばんは。夜の震災対策室より、福島弁の苦手な、ぴたです。
 こちらの方言をなんとか使おうと思っても、なかなか心がこもらないんですよね~。香川県人には、東北の方言はとにかく難しい…
 そんななか、なんとか使えるこの地方の方言は、「がんばっぺ」です。
 言葉に自分の心が入り込むだけの、実感が伴っているようです。
 「がんばっぺ」の前に「おだがいさま」がつくのが、「郡山ビックパレット流」のようです。
 「おだがいさま、がんばっぺ」
 そんな優しい気持ちでがんばりたいものです。
 今日は、塩谷さんに、避難所になっていたビックパレットの閉所式の模様を報告していただきます。
 そうそう、福島弁で「よっぱらごせやげだ」という言葉があります。分かりますか?
 この風変りな表現を使った例文は、今日の記事の最後につけておきます。

*****

9月1日、県内のほとんどの小中学校で始業式が行われ二学期が始まりました。夏休み前には1千人以上の児童・生徒が県外への転校を希望していたと報道されましたが、いったいどんな新学期になったのか気になるところです。

避難者の生活も新たな段階を迎えています。以前お伝えしたように、福島県は、公共施設などで開設している一次避難所、旅館・ホテルを使っての二次避難所を、いずれも8月までに閉鎖するという方針を決めていました。富岡町(警戒区域)と川内村(警戒区域及び緊急時避難準備区域)の住民など、最も多い時で約2,500人が避難していた福島県産業交流館「ビッグパレットふくしま」(郡山市)も、8月31日をもって閉鎖されました(ただ、同日現在、まだ346人の方が10か所の一次避難所で、4,629人の方が313か所の二次避難所での避難生活を続けています)。

ビッグパレットふくしまといえば、このブログでも、学生ボランティア「FUKUSHIMA足湯隊」の活躍を紹介しました(→詳しくはコチラ)。


また、6月11日に福島大学で開催した「東日本大震災災害復興シンポジウム」では、避難所県運営支援チームの天野和彦さんが「ビッグパレットふくしまにおけるおだがいさま生活支援センターの取り組み」を報告してくれました(→動画はコチラ)。
今回、丹波さんの命を受けて、避難所閉所式に参加してきましたので、報告したいと思います。

閉所式は、ビッグパレットBホール前「ホワイエ」で17時から1時間程度行われました。約200名が参加しましたが、避難者の方々はすでに仮設住宅などに転出されていたせいか、避難所を支援したスタッフや報道陣の姿が目立ちました。

「開式のことば」に始まり、住民とともに役場機能も移転させた遠藤勝也富岡町長と遠藤雄幸川内村長の「挨拶」、「出席者紹介」、「感謝状及び記念品(車椅子、高圧洗浄機など)の贈呈」、渡邉日出夫「福島県産業交流館長の挨拶」、避難所生活を写した「写真のスライドショー」と続き、最後に、「閉式のことば」がありました。

閉所式
<ホワイエでの閉所式>

感謝状の贈呈
<感謝状及び記念品の贈呈>(左は渡邉館長、右は遠藤町長と遠藤村長)

モニターを見る避難者の方々
<モニターを見る避難者の方々>

足湯隊
<足湯隊の写真も>

式の中でとくに印象に残ったのは、渡邊館長の挨拶でした。渡邊館長は伝えたいことが三つあると語りました。

渡邉館長あいさつ
<渡邊館長の挨拶>

一つ目は、「決断とスピード」。3月16日の朝、川内村長から館長に直接電話があり、住民の受入れを要請されました。ビッグパレットふくしまも地震で大きな被害を受けていたのですが、館長は受入れを決断し、16時までに緊急安全確保をしたうえで、16時半から避難者の第一陣を受け入れたそうです。
国や県からの避難指示がない中での自主避難、それを受け入れた館長の判断は、まさに決断といってよい状態だったのだろうと思います。
二つ目は、「献身と親身」。「住民の交流と自治を守り、コミュニティを再生する」ことを目的として、富岡町社協と川内村社協が合同でボランティアセンター「おたがいさまセンター」を設置して、全国からのサポートを受け入れてきました。
「出席者紹介」では、国、地方自治体(京都府、山口県、彦根市、安曇野市など)、医師会、病院、社教、自衛隊など30名以上が紹介され、避難所の運営がいかに多くのスタッフによって支えられていたかが理解できました。
三つ目は、「きずなと一歩前へ」。ボランティアセンターでは、避難者に対して、ガーデニング、草むしり、ミニFM等の交流の場を提供し、避難者はそれらを運営するボランティアとして活動しました。
その中で、避難者同士、避難者とスタッフ、支援者同士といった、さまざまな「きずな」が生まれそうです。思いを共有しながら、今後のそれぞれの活動の場で活かしていってほしいと語り、「おだがいさま、がんばっぺ」という言葉で、渡邊館長は挨拶をしめました。

震災発生から175日目、避難所に来てから169日目で、ビッグパレットふくしまの避難所は閉鎖されましたが、避難生活に終止符が打たれたわけではありません。ふるさとの町や村への帰還にはまだまだ時間がかかることでしょう。仮設住宅や民間借り上げ住宅での生活には、避難所での生活とはまた違った困難があると思います。避難者自身が、ビッグパレットふくしまでの経験を活かしていくことも大切ですが、それを支える新たな仕組みが必要ではないかと思いました。

169日目
<これからの生活を守るのは…>

*****

【例文】「返事をよこさねーなんて、よっぱらごせやげだない」(悪太郎)

コメント

コメントの投稿


管理者にだけ表示を許可する

トラックバック

トラックバック URL
http://311gyosei.blog39.fc2.com/tb.php/195-c07be013
この記事にトラックバックする(FC2ブログユーザー)