ガンバロウ福大!行政の「結」

2011年3月11日の東北地方太平洋沖地震に端を発する東日本大震災をきっかけに、福島大学行政政策学類の教員有志でブログを開始しました。福大行政に関わる情報共有・情報発信の場として、このブログが、読者のみなさんとわたしたちの、また、みなさん同士の結節点になれば嬉しいなと考えています。一緒に手を携えて、この難局を乗り切っていきましょう。     (2012年3月26日記)

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【速報!】安全安心な学生生活の確保のための要望書

 「安全安心な学生生活の確保のための要望書」が提出されました。
 地域政策科学研究科大学院生自治会の木村義彦さんから届けられた全文をお伝えします。

********

平成23年5月6日

福島大学長 入戸野修 殿

地域政策科学研究科大学院生自治会
執行委員長 木村 義彦

人間発達文化研究科大学院生自治会
執行委員長 伊藤 巧真

経済学研究科大学院生自治会
会長 小関 香奈子

行政政策学類学友会
執行委員長 長岡 千草

人間発達文化学類自治会学生会
執行委員長 平 紘幸

経済経営学類信陵会総務委員会
代表 竹内 了

共生システム理工学類自治会
執行委員長 相馬 佑紀

三寮議会
議長 鹿野 未来

葵寮
寮長 山崎 美登里

信夫寮
寮長 川上 貴弘

如月寮
寮長 小口 浩史

葵寮ブログ管理人
松波 真喜子

統一サークル連合会
会長 蜂谷 龍人


「安全安心な学生生活の確保のための要望書」


 東日本大震災からもうすぐ2か月を迎えようとしています。福島県では相次ぐ余震に加え原子力発電所の事故の影響は甚大なものがあり、大学のある福島市内では、他の地域と比較して高い放射線値が測定されています。福島県民、そして多くの福島大学生は、学類生・院生を問わず、不安を抱えながらの生活を余儀なくされているというのが現状です。

 このような状況のなか、大学はHPを通じて、5月9日(月)に「新入生を迎える会」を実施し、続く5月12日(木)には通常授業を開始する旨決定したことを伝えています。

しかしながら、①相次ぐ余震といまだ予断を許さない原子力発電所の現状と放射能への不安感が強いこと、②余震が起こる可能性と高い放射線量の観測が続くなかで授業開始を決めた大学側の判断根拠が明白でないこと、③予想されうる二次災害への大学側の備えが学生に説明されていないことなどが重なり、この状況下での通常授業開始に不安を感じるという声が学類生・院生からあがっています。さらに、これまでの大学側の情報提供の遅れや説明不足が重なったことによって、余震や原発事故の展開に対する不安は大学側への不信へと繋がりつつあり、授業開始が迫るなか、体調や精神バランスを崩す学生も出てきています。

 福島大学は、長らく「三者自治」の原則に則り運営がなされてきました。しかし、教職員に対しては、4月28日(木)に説明会を開いたようですが、学生に対しては、HPを通じて学長メッセージがだされているだけであり、それ以上の説明がなされていません。また、授業開始にあたっての学生からの意見聴取、数々の質問・疑問への対応もなされていません。こうしたなか、学生・院生及び保護者からの問い合わせに対して、大学は誠意ある対応をしていないという声が聞かれます。

 ついては、授業開始に至る経緯や根拠、学生が安心して学生生活を送ることのできるよう大学が進めている対策や体制の整備状況について、早急に説明するよう求めます。また、今後の安全安心な学生生活の確保のための方策について、早急に学生側(上記各団体)との協議に入るよう強く要望します。

 なお、今後の学生側への説明と協議の進め方について、5月10日(火)までにご回答ください。


(記)


1.授業開始決定に至った議論の経緯を説明すること。

 授業開始の決定に至った経緯、学内での検討状況が明らかでなく、そのことが学生の不安を助長している。その経緯について説明(および文書で公開)していただきたい。


2.5月9日「新入生を迎える会」、5月12日の授業開始という日程が、学生生活上の安全確保、心身の健康、放射線被害の防止の観点から妥当だと判断した根拠を示すこと。その際、全学生だけでなく、その保護者や地域住民に対しても、合理的で納得のいく説明をおこなっていただきたい。

 マスコミ等では、大きな地震の起きる可能性や被ばく放射線量の安全性について、さまざまな解釈が示されている。そうしたなか、大学がどのような基準に従って、学生生活の安全性と安心を確保できると判断したのか、明らかにしていただきたい。


3.予定通りに通常授業を開始するにあたっては、学生の安全確保と心身の健康のために、最低限以下のような措置をとるべきであると考えるが、大学としての対応と見解を示していただきたい。

① キャンパス・施設の安全性について早急に点検を行い、倒壊・崩落の危険性の高い場所は立ち入り禁止とすること。また、補強・補修工事などを速やかに行うこと。
② 余震・原発事故状況の悪化等、二次災害が起きた際の学生対応マニュアルを作成、提示、説明すること。またその際、大学側が果たすべき役割についても、説明すること。特に、親元を離れて暮らす学生(寮生や国際交流会館に入居する留学生を含む)や避難に際して支援を必要とする学生に対する特別な配慮を行うこと。
③ 作成・提示された対応マニュアルにしたがい、避難訓練を実施し、緊急時避難方法・避難場所などを周知・確認させること。
④ 大学として、キャンパス内の放射線量や土壌汚染の現状を一斉調査・公表すること。(公表する際には、調査方法・期間も明示すること。)また継続的に放射線量が確認できるよう施設・設備整備を行うこと。その際、研究室・教室に線量計を設置する、フィールドワーク時の貸し出し用線量計の準備など、授業や課外活動など、学生生活全般に目配りできる工夫をすること。
⑤ グラウンドや通学路、教室の除染など、大学として可能な限り学生の被ばく量低減の努力を行うこと。またその作業内容と実施時期を明示すること。
⑥ 体育や実習など屋外での授業やサークル活動を実施するうえでの基準や留意点を明らかにし、放射線被ばくに対して不安を有する学生に配慮する仕組みを作ること。
⑦ マスクやレインコート等、個人単位で被ばく量の低減を図るために必要な物品を配布、備蓄すること。また、放射線被ばくを防ぎ、安心安全で健康な大学生活・日常生活を送る上で、注意すべき点をまとめ公表すること。
⑧ 希望者にはスクリーニングの機会を提供すること。また、学生の健康被害を防ぐために、健康診断の充実など医療的対応を検討し、実施すること。
⑨ 学生のメンタルケアの充実を図る体制を整備すること。


4.上記3のような措置を採ったとしても、なお、原発事故と被ばくという特殊な状況のなかで不安を払拭できない学生に対し、休学や他大学での単位取得を認めるなど、教務上の特別措置を講ずること。

 1~3について大学側が説明を尽くした段階で、改めて、学生が今後の学生生活のあり方について自主的な判断を下せるよう、教務上の特別措置を検討していただきたい。
 安全安心な大学生活の確保のための大学の取り組みや、大学再開を決定する経緯等について、学生に対する十分な説明のないまますでに休学申請期間が終了してしまっており、多くの学生が地元に残り、また多くの留学生が現在帰国できていないという現状に対応できていない。さらに、全国各地の大学からは被災地学生が当該大学で単位を取得できることなどがマスコミ等でも報道されているにもかかわらず、経済経営学類と行政政策学類での対応が示されているだけで、説明が不十分である。また、福島大学の授業においても、出席に替えてレポート提出を認めるなど、さらに柔軟な対応も検討していただきたい。


5.震災ボランティアなど学生の社会的活動について、大学としてその意義を認めて積極的に支援すること。

 現在のような環境のもとでは、学生ボランティアなど学生の社会活動の意義は極めて高い。そうした活動に積極的に関わりたいという学生の意思を尊重するとともに、その活動を学生の「学び」の一形態として、また大学の「地域貢献活動」の一環としてその意義を認めて積極的に支援すること。
 福島大学では、自己学習プログラムの一環としてボランティア活動の単位化を認める方針が示されているが、安全で効果的なボランティア活動を行うための研修や活動を支える予算措置など、大学がより積極的な支援を行うべきである。


6.被災した学生、震災によって影響を受けた学生に対する総合的な支援策を検討すること。

 地震や津波、原発事故などで自宅等が被災した学生に対し、学費免除や休学措置などの特別な支援策(震災対応の大学独自の奨学金制度を含む)を検討し実施すること。また震災の結果、内定取り消しなどの影響を受けた学生に対し支援策を打ち出していただきたい。


7.学生・保護者の相談窓口を設置すること。

 現状では、一人ひとりの学生が抱える事情はそれぞれに異なっており、大学側にはきめ細やかな対応が望まれている。すでに、今回の震災を理由として退学や休学を希望する学生が出ており、福島大学の仲間として大変心配している。大学として真摯に対応するとともに、学生や保護者がいつでも、個別に相談できる窓口(面談、電話、メールなど)を、早急に設置していただきたい。


以上

コメント

要望書の提出、本当にありがとうございました。少し希望が見えました。
提出した状況(学長本人に対して手渡ししたのか、等)について差支えない範囲で教えてください。
時期尚早でしたらスルーしていただいても結構です。
とりあえず、本当に本当に嬉しかったです。木村先輩、本当にありがとうございました!

  • 2011/05/06(金) 15:50:53 |
  • URL |
  • 匿名 #-
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匿名さんへ

はじめまして。
葵寮ブログ管理人です。

木村先輩が飯舘村にボランティアに行っているため、代わりに私が手渡しで提出してきました。
正直な感想を書くと、学長は言い訳が多かったように思います。
さまざまな地方に散らばる福大生に連絡が行き届かない・意見を学生から集められない原因を理解しているのに(スパコンの問題らしいです)、この長い休みのあいだ、それを黙認していたと認めました。
私としては、問題点が分かっているのなら、ゼミの先生なり何なりを使ってその問題点を解決するとか、代替案を見つけるとか、行動をすればいいのに、という印象でした。だって2カ月もあったのですから!
学生の意思を集めたいと本当に思っていたならば、行動ができたはずです。私も、一言いえば必ず言い訳をしてくる学長に対して、口調が強くなってしまいました。

この要望書をきっかけに、学生の意見が学長ないし大学職員に届く体制が作られることを期待していますし、私たちも行動していきたいと思っています。

このまま進学するべきか子どもの悩む姿を見て、本当なら喜んで送り出したいけれども、私自身もとても葛藤がありました。おそらくどの親御さんもそうではないでしょうか。このもやもやが要望書のおかげで少し晴れそうです。有り難うございました。

  • 2011/05/06(金) 19:55:43 |
  • URL |
  • 被災した新入生の保護者より #-
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  • 2011/05/06(金) 20:03:56 |
  • |
  • #
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要望書提出ありがとうございました。

行政政策4年の者です。
要望書の作成、提出に尽力してくださったみなさん
本当にありがとうございました。
個人では届かなかった意見も、こうして大学側にしっかりと伝わることを願っています。
休校中だったこともあり、福大のみんなは今どうしているのか
これから始業に向けてどうしようとしているのか知りたくても連絡ができない。
そんな不安な日々が続きました。
大学に休校の手続きを問い合わせても
「もう締め切りすぎてんだけど?なんで休学?」と学生の不安を理解していないような返事でした。
被災状況が深刻で精神的につらい状況にある学生には、この対応はできないはずです。
職員さんも対応に追われていたと思います。しかし、学生の気持ちも理解して欲しいと思いました。
私は正直言ってこの対応に怒りも感じましたし、不安も増しました。
このような思いをすることのないよう、大学側にも明確な回答をいただきたいですね。

  • 2011/05/06(金) 23:56:22 |
  • URL |
  • ななみ #/iojcd3k
  • [ 編集 ]

最低でも附属小並みの配慮は欲しいですね。

聞くところによると、附属小では、運動場での活動を、体育も含めて、保護者の要望を酌みいれ、自粛しているらしいですね。 植物等の屋外での観察も。。。

大学でも、ぜひ、学生の希望を斟酌して、屋外の体育科目および、その他のフィールワークも希望しない学生が不利にならないよう配慮してほしいものです。

  • 2011/05/07(土) 00:09:00 |
  • URL |
  • 匿名 #-
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葵寮ブログ管理人さま

レスありがとうございます。
学長・・・やはりそうですか・・・本当に残念ですね。
私が思うに、学長には、もう再開に踏み切ったことで後戻りはできない、という考えが根底にあるのではないでしょうか。そういう考えがある限り、私たちとの対話は始まらないように思います。
そこで、もしまた学長とお話しする機会がございましたら、それが果たして「後戻り」なのかという点をきちんと詰めてほしいです。私にはどうも、大学再開についてこれからどうするかという点に焦点があてられていて、休校という選択肢はもはや存在しないように感じました。
 私は休学を選択しましたが、それは親のことや、将来の子供のことなどを真剣に考えた上での本当に今まで経験したことのない苦渋の選択だったのです・・・大学が休校であったら、と今でも願っています。

 どうか休校という選択肢を過去のものにしないでください。

p.s. 管理人さまは本当に勇気があって、同じ女性としていつも尊敬しています。

  • 2011/05/07(土) 00:42:54 |
  • URL |
  • 匿名 #-
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  • 2011/05/07(土) 03:02:03 |
  • |
  • #
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ありがとうございます

要望書 提出ありがとうございます。
大学再開にあわせ 子供を送り出しましたが、毎日不安の日々を過ごしています。が、本人は 「みんな、普通にしてるし…」と 特に対策もとらずに過ごしている様子。自分で考えるひとに育てることが できなかったことも 悔やまれます。

遅くなりましたが、行政の先生がた 震災にあたっての様々な対応 ありがとうございます。無理されていませんか。どうぞ お体、ご自愛ください。

  • 2011/05/07(土) 06:45:58 |
  • URL |
  • 県外の保護者 #-
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  • 2011/05/07(土) 14:44:42 |
  • |
  • #
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管理人のみ閲覧できます

このコメントは管理人のみ閲覧できます

  • 2011/05/07(土) 23:53:07 |
  • |
  • #
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要望書の提出に、心から感謝いたします。ありがとうございました。毎日、息苦しいほどの不安の中にいる保護者です。要望書にあった他大学での単位取得や、出席に替えてのレポート提出などが認められること、願っています。どうぞ皆さんも、マスク等、被爆低減のためのあらゆる対策を心掛けて、大切な掛け替えのない体を守って下さい。他の親御さんの思いもずっと知りたかったので、ここでのコメントを読ませて頂き、胸が熱くなりました。先生方の真摯なご対応にも、日々、感謝しています。

  • 2011/05/09(月) 04:14:10 |
  • URL |
  • 保護者 #-
  • [ 編集 ]

応援しています

奈良在住54才OGです。福島で働いている友人たち(教員が多い)は、仕事に追われて、放射能汚染についてもう、緊迫感を失っているのではと、危惧しています。温度差をかんじています。学生たちはどうしているのか心配でしたので、このブログに行きついてホッとしました。今、とても重要な時期と思います。健康に気をつけて奮闘願いたいです。

  • 2011/05/09(月) 13:09:28 |
  • URL |
  • uda #-
  • [ 編集 ]

始めましてm(__)m

要望書、読ませていただきました。素晴らしい取り組みですね。
大学側から、真摯な対応がなされるよう期待しております。

ところで少しお伺いしたいのですが、
>木村先輩が飯舘村にボランティアに行っているため、代わりに私が手渡しで提出してきました。
とのことですが、どのようなボランティアだったのか、差し支えなければ教えていただけませんか?  
飯舘村の若者を中心に、出来るだけ早い避難を実現させようと頑張っているグループがあるのですが、何分彼ら自身が職を失ったり避難したりしながらの活動で、なかなかままならないようです。
ボランティアを続けられるのであれば、彼らの話を一度聞いてあげていただきたいのですが。

  • 2011/05/10(火) 15:36:56 |
  • URL |
  • BF_48 #Qeh3fKfs
  • [ 編集 ]

失礼いたしました。

過去記事読ませていただきました。
さほど遡ることなく、飯舘村のボランティアのお話がありました。
よく調べることなく質問いたしましたこと、お詫び申し上げますm(__)m

  • 2011/05/11(水) 09:02:03 |
  • URL |
  • BF_48 #Qeh3fKfs
  • [ 編集 ]

休学受付停止?

愛媛県から福島大学へ行っている女学生が実家に避難したものの、
休学受付してもらえないので、やむなく福島に戻ったと聞きました。
何という大学でしょう!上記を見ると本当の様ですね、もっとネット上でこの事実を知ってもらい多くの人の意見を聞き、最善の解決を図ってもらいたいです。今は健康を最優先すべきと思うのですが、大学は組織の維持を優先している様に思えてなりません。

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