ブログが荒れた日は、リレー日記でこころ癒します。
ハートブレイクなブログ庶務係は、ゼミのみんなとの飲み会に…
僕は一人でブログ日記。
…
さっきまで、夜室長の塩谷さんが、福島の詩人、和合亮一さんの「詩の礫2011.3.16-4.9」を読み聞かせてくれていました。震災後にツイッターでつぶやき続けた詩が、大きな反響を呼んでいるようですね。
その詩に導かれるように、この記事を書き始めたのですが…
ただの愚痴になってしまいましたね(笑)。
さて、今日は、わが行政政策学類の教員が全学の学生さんに向けて開講している伝統ある授業科目、「ジェンダーを考える」についてお知らせします。
この科目は、故栗原るみ先生が、「大学生活時代に一度はジェンダーに関する授業をみんなに聞いてほしい」、との想いから始められた、本学で最も受講数の多い科目の一つです。
栗原さんが昨年亡くなられて以降も、その想いをついで、本学類の千葉悦子さんを中心に授業を続けています。
僕も、栗原さんの強烈な個性に惹かれ、専門でもないのに、講義のお手伝いをしています。
栗原さんはいつも、「専門なんて関係ないわよ、むしろ、自分の専門にジェンダーをとりこんでみて~」、と言っていました。
栗原さんの笑顔が懐かしいです。
さて、今年は、震災を受けての授業開始でしたから、急きょ「災害とジェンダー」というテーマで4回ほどの外部講師をお招きすることにしました。震災直後にこのテーマで開かれる連続講義は、福島大学だけではないでしょうか。
すでに5月20日には、飯舘村で「までい民宿どうげ」を経営する佐野ハツノさんをお招きしました。
佐野さんには、飯舘村でまでいな村おこしの取り組みと、震災後の村の様子についてお話いただきました。「までい」とは、「じっくりと、心をこめて」といった意味のこもった方言です。
「までいな村づくりによって、自分たちの理想とする村の8合目まで来たと思ったときに起こった」、という原発災害とその後の状況についてのお話は、胸に迫るものがありました。しかし、原発災害によって村は「5合目」まで落ちてしまったかもしれないけれども、村づくりを進めてきたことを通じて得られたもの、まだ残っているものは大きい、それを今後の村の復興で活かしていきたい、という決意にも心を揺さぶられました。「5合目」という言葉が印象的でした。
今後は、
・6月3日(金)藍原寛子さん(ジャーナリスト・元福島民友新聞記者)
「ジャーナリストが見た被災地―ジェンダーの視点から」
・6月10日(金)大島煦美子さん(財団法人新潟県女性財団理事長)
「防災・災害復興と女性~新潟県中越大震災から見えたこと」
・6月24日(金)堀琴美さん(郡山女子大学講師、前福島県女性のための相談支援センター所長)
「避難所の精神保健とジェンダー ~こころのケア活動から見えてきたもの~」
と、「災害とジェンダー」を共通テーマとした講義が続きます。
本講義は今年度、福島県男女共生センターと連携して開催されています。
センターを通じて申し込まれた方は、無料で講義を聴講することができますので、ご関心のある方は、男女共生センターHPをご覧ください。